県土整備部長へ質問書

〇 県土整備部長へ質問書

 平成30年5月9日付けで,弊社から県土整備部長に宛てた質問書を提出した。

表題は下水道終末処理場他維持管理包括委託業務の入札結果に関し,手賀沼,花見川,花見川第二終末処理場の1社入札に関する県土整備部の見解を問うものである。

 花見川第二は平成19年からヴェオリア・ジャパンを頭とするJVが,花見川は平成21年からウォーターエージェンシーを頭とするJVが,手賀沼は平成21年から水ingを頭とするJVが1社入札を繰り返し,落札してきた。落札率は95%と高止まりである。期間は3年間で,これらの会社は入札の度に何もしなくても落札できることを証明してきた。発注者である県土整備部は,一般競争入札でWTO該当のこの入札に,競争相手のいないことを容認し続けてきた。今年も花見川,手賀沼で同じことが繰り返されてきたわけで,この結果は本誌4月号に掲載した。50億とか80億という桁違いの金額で,対抗する業者が居ないというのも不自然だが,発注先の件がこれを容認してきたことの方が不自然である。

 

〇 県土整備部都市整備局長からの回答

 下水道の終末処理場の維持管理については,平成16年3月の国土交通省からの通知「下水処理場等の維持管理における包括的民間委託の推進について」に基づき,民間の創意工夫を生かし,より効率的に行うため,千葉県においては平成19年度から包括的民間委託を導入しております。

 受託業務の発注に際しては,千葉県が定めた「物品・委託等総合評価落札方式実施要領」に基づく総合評価一般競争入札を適用し,広く応札者を募っております。

 また,業者の選定にあたっては,外部有識者を加えた総合評価委員会を開催し,応札者が示した維持管理の方法や技術提案等を審査するとともに,契約期間中の監視及び中間評価により,適切な維持管理が実施されるよう確認しております。

 なお,県としては,より多くの企業に応札いただけるよう,入札の際の応募要件等について,国及び各自治体の動向を注視してまいりたいと考えております。